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2018 年 11 月 11 日 スロット イベント 米Intelがまたもやクアッドコアのラインアップを強化する。

 世界最大の半導体メーカーである同社は今回、熱設計枠50ワットの「Xeon」クアッドコアプロセッサを2種類投入する。消費電力は熱設計枠120ワットの製品に比べて60%、80ワットのモデルに比べて38%、それぞれ削減される。

 同社はこの2つのクアッドコアプロセッサ新製品「Clovertown(コードネーム)」を3月12日に正式発表する。

 Intelは2月22日に金融アナリストとの電話会見で、これら低消費電力のクアッドコアモデルは短期的なロードマップの一環として提供すると説明した。2007年中にクアッドコアプロセッサの3.0GHz版と、1.6GHzのFSB(フロントサイドバス)を搭載したプロセッサを投入する計画だ。

 また、45ナノメートル(nm)製造プロセスを使ったクアッドコアプロセッサの生産も予定している。

 11月のクアッドコアプロセッサ発表以来、Intelはx86サーバ/ワークステーション/ハイエンドコンピュータ向け新モデルの数を着実に増やしてきた。同社は現在、計11種類のクアッドコアプロセッサを提供している。

 2大半導体メーカーのうち、クアッドコアプロセッサの投入ではIntelが先行した。Intelの主要ライバルAMDは、年内にクアッドコアのOpteron、「Barcelona」(コードネーム)を投入予定(2月13日の記事参照)。

 Intelは過去数カ月、市場初投入の強みで攻勢をかけてきた。その結果には今のところムラがある。

 1月31日のMercury Researchの報告では、Intelがサーバ市場でいくらか勢力を奪還できたことが示された。しかしx86市場では、2006年の間にAMDにシェアを奪われている。ただ、Intelとの価格戦争でAMDの決算にも影響が出た。3月5日にAMDは、同社第1四半期の売上高が、1月に予想していた16億~17億ドルの目標を下回ると予告した。

 Intelの50ワットプロセッサ新製品「Xeon L5320」のクロックスピードは1.86GHz、「同L5310」は1.6GHz。いずれも合計8Mバイトの2次キャッシュを備え、1066MHzのFSBを利用。IntelのBensleyサーバプラットフォームに対応し、既存のデュアル/クアッドコアXeonプロセッサと「ドロップイン」の相互設計(ソケットやチップセットがそのまま利用できる設計)になっている。

 価格は1000個ロット時でXeon L5320が519ドル、Xeon L5310は455ドル。

 Intelの発表資料によると、Acer、Dell、Digital Henge、Fujitsu-Siemens、Hewlett-Packard(HP)、HCL Enterprise、IBM、Rackable Systems、Samsung、Verari Systems、Wipro Technologiesなどメーカー多数がこれらプロセッサの提供を開始する予定だ。

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