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ば くさい かん とう パチンコBYODをもっと加速――アルバネットワークスが統合認証基盤ソフトを刷新
2012年3月に発表したばかりの「Aruba ClearPass」のメジャーバージョンアップを実施。私物の情報端末を仕事に使う「BYOD」への対応機能を一層強化したという。
アルバネットワークスは11月22日、統合型ネットワーク認証基盤システム製品「Aruba ClearPass」のファームウェアのアップデート(Ver.6.0)を発表した。最新版ファームウェアを適用した製品は12月3日から出荷を開始する。
Aruba ClearPassは今年3月に発表したもので、アプライアンスと認証やポリシー管理、ユーザーや接続デバイスのプロファイル管理、ネットワーク検疫などのソフトウェア群で構成される。オフィスの内外から企業ネットワークに接続するデバイスやユーザーの認証やセキュリティ状態の確認、ユーザーごとに設定されたポリシーに基づくアクセス制御とこれらの一元的な管理が行える。発表当時に同社は、個人所有の情報端末を業務に利用する「BYOD(Bring Your Own Device)に特化した業界初の製品」と説明していた。
最新版ファームウェアではBYODをさらに推進していくための機能を強化したという。最大で100万台規模のデバイスの受け入れや冗長構成への対応、よりきめ細やかなポリシーの設定や管理、1台のデバイスを複数人で利用する場合にその要求を受け付けるポータル機能などを備えた。また、MDM(モバイルデバイス管理)製品との連携も強化。デバイスの状態を詳細に把握してポリシーを適用できるようにしている。
MDM連係の強化で、システム権限を奪取可能な状態のデバイス(Jailbreakやrootedと呼ばれる)に対する細やかな制御などが可能になるという
会見した米Aruba Networks ネットワークサービス担当バイスプレジデント兼次世代製品開発責任者のクリシナ・プラバカール氏は、海外のユーザー企業事例を紹介。サウジアラビアの石油大手Saudi Aramcoでは18万5000台のBYOD利用があり、マルチベンダーのネットワーク環境においてAruba ClearPassが、BYODユーザーの適切な管理を実現しているとした。また、米Cadence Design Systemsでは米国オフィスでBYODを導入する一方、中国のオフィスでは会社側で社員にモバイルデバイスを支給する。これを一元的に管理する仕組みとしてAruba ClearPassが採用されたという。
プラバカール氏は来春までのファームウェアアップデートのロードマップも明らかにし、新たに「アプリケーションラッピング」という技術を導入すると説明した。これはBYODユーザーがプライベートで利用するアプリケーションと業務で利用するアプリケーションを切り分け、業務アプリケーションについてはアプリケーション単位でもアクセス制御ポリシーを適用できるようにする。
アプリケーションの切り分けイメージ
「今後のBYODではアプリケーション利用におけるきめ細かい制御や管理が重要になるだろう。例えば、盗難や紛失に遭った端末で第三者が業務アプリケーションを不正利用するのを防止したり、プライベート利用で業務アプリケーションの存在を隠したりできるようになる」(プラバカール氏)。来年初頭にはまずiPhoneやiPadなどで対応し、3月ごろにはAndroidに対応させる計画だとしている。
同氏は、「モバイルデバイスやモバイルデバイスの爆発的な普及やワークスタイルの変化、さらにはモバイルを活用する顧客向けサービスの拡大など、企業にとってモバイル化は至上命題になっている。当社はここにより注目してソリューションを展開する」と述べた。
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